空き家イベントに行ってみました

仕事の話

国土交通省が主催する空き家対策イベントに参加しました。
その中で出会ったユニークなビジネスを3つご紹介します。


1月末に東京・三田で開かれた空き家対策イベントに参加しました。
国土交通省が主催で、地方自治体と民間業者のマッチングを目的とするものでした。

政府はいわゆる「空き家法」を改正するなど、空き家対策を積極的に進めています。
このイベントもその一環で、20近い地方公共団体と100社近い民間業者が参加していました。
公と民、民と民のマッチングを目的としていて、みなさん積極的に交流していました。

民間業者のみなさんは、自社のビジネスを売り込んでいたわけですが、
ボクのような開業したての業者は異質というか、ほぼ「お邪魔ムシ」でしたw

プレゼンの時間が短かすぎて、よくわからないということもあったのですが、
それでもさまざまなビジネスがあることを知り、とても勉強になりました。

イベントで出会ったビジネスの中からユニークなものを3つ、紹介します。

その① 実家をロケ地に

空き家になっている実家などを、映画やドラマのロケで使ってもらおうというビジネスです。

例えば、遠方の実家が空き家になっていて、どうしようかなと悩んでいる時に、
業者があっせんして映画やドラマなどのロケ施設として提供するというものです。

空き家を売却したいけど、なかなか買い手が見つからないというような際の一時的な活用方法としてユニークなアイデアです。

映画やドラマに映ることで、興味を持った人が買い手になるような効果があるかもしれません。
また、ファンが「聖地」として訪れることで地域の活性化につながるかもしれません。

空き家ビジネスを手掛ける東京・吉祥寺の不動産業者さんが展開しています。
「実家ロケ」(株式会社ほそい住宅FP)

その② 荷物を預けて貸す

空き家の中にあふれていがちな大量の荷物ですが、
この大量の荷物がが空き家をなんとかしたいという時に課題となりがちです。

そんな時に、トランクルームで荷物を預かり、きれいに片付いた家を貸し出せるようにするというビジネスです。

売買や賃貸の需要が多い都市部では馴染まないかもしれませんが、
空き家の活用を支援するビジネスのひとつだと思います。

千葉・市川市のトランクルーム業者さんが提案されていました。
「ストレージ王」(株式会社ストレージ王)

その③ 子どものために

空き家をこども食堂や学習支援施設、シングルマザーのシェアハウスなどとして貸し出して、社会貢献ができるという活用方法です。

通常の売却や賃貸ではなく、社会貢献として活用したいという方に向いています。
まだ使える家具や家電もそのまま貸すことができるとのことです。

あっせん業者がサブリース契約で間に入り、借主探し・管理業務を行います。

東京・世田谷区の一般社団法人子どものための不動産活用機構が運営しています。
「空き家で社会貢献」(一般社団法人子どものための不動産活用機構)

空き家ビジネスのこれから

空き家問題については政府も積極的に対策を進めようとしています。
実際に対応にあたる地方自治体に対してもなかばノルマのように対策をすすめるよう働きかけているように見えます。

「売る・貸す・活用する・住む」が一般的な空き家対策ですが、
やはり問題となるのは郊外や地方の空き家です。そもそも需要が少ないからです。

今回のイベントでもさまざまなビジネスが紹介されていましたが、
決め手となるような画期的なアイデアはなかったように思います。
結局、不動産市場で地道に対応していくことになるのかもしれません。

空き家問題への対応として、何か画期的なアイデア、
レッドオーシャンの中でのブルーオーシャンを、ボクも探してみたいと強く思いました。

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