おじさんが起業して未経験で不動産業を始めました。
ちょっと役に立つ、開業までの悲喜交々と業界の裏話です。
お客さまを案内しない内見。いったいどんなことをしているのでしょうか。
宣伝用の写真を撮ります
不動産業で内見といえば、
紹介する物件をお客さまに実際に見ていただく案内をすることです。
一方で、お客さまを案内しない内見というものがあります。
それが「写真撮影のための内見」です。
自社サイトで宣伝したり、ポータルサイトで宣伝したりするために物件の写真が必要になります。
(残念ながら、ボクはいまだにポータルサイトを業務で利用したことはありませんが・・)
ポータルサイト
複数の不動産会社の物件情報を集めた物件検索サイトのことで、
「SUUMO(スーモ)」「LIFUL HOME’S(ライフルホームズ)」「at home(アットホーム)」が、
3大ポータルとされています。テレビCMでよく見かけるアレです。
ということで、物件の外観や部屋などの写真を撮影するための内見が存在します。
1人で出かけて、写真を撮ってくるわけです。
今のご時勢では動画も重要なので、動画撮影もします。
スマホのカメラで十分でしょう
不動産業の心得としては、
・できるだけよいデジカメを買って、写真を撮りましょう
・物件写真の良し悪しでお客さまの反響が違います
などとされているのですが、今のスマホのカメラは進化していますから、
ボクはスマホで撮影しています。
iPhoneを使っているのですが、広角レンズもありますし、
動画もかなりキレイに撮影することができます。
テレビのロケでもスマホ撮影をしている時代ですから。
高機能デジカメにこだわる必要はないと思っています。今は。
「霊感がなくてよかった」
売主や貸主の媒介をしている不動産業者に連絡をして、
写真撮影の内見を申し込みます。
最近は予約はすべてネットの手続きで管理されていることも多いです。
すると、キーボックスの場所や暗証番号を教えてくれます。
物件を訪ねて、教えられた手順で鍵をゲットして、室内に入ります。
先方の業者が立ち会うことはないので、ボク1人での作業です。
たまに工事業者の人がいて、リフォームの作業中ということもあります。
1人で部屋に入るので、初めはちょっとドキドキしました。
暗い部屋に入って、電源盤を探してブレーカーを上げて電気をつけます。
ホッとする瞬間です。
そしていつも思うのが「霊感がなくてよかった」ということです。
なんか感じちゃったら怖いなんてもんじゃないですから。
実際の撮影方法は
広角レンズモードで、できるだけ広く見えるように撮影します。
低い位置から撮るとさらに広く写るような気がします。
窓やバルコニーからの眺めなども撮っておくようにしています。
今は内見の時間がなくて、写真だけで物件を決めるお客さまもいらっしゃるようです。
広告で何を見るかといったら、やはり写真ですし。
写真はとにかく重要です。
今の時代、動画も撮影します。
歩きながら物件内を一周して動画を撮ったりしています。
テレビ業界用語ではドリーという撮影手法ですね。
住んでいる人の動線や目線で物件を紹介するというわけです。
忘れずに外観やエントランスの写真も撮ります。
周辺情報も重要なので、最寄駅や近くのライフ施設(スーパー、コンビニなど)、
さらに金融機関、公園なども撮っておきます。
加工や編集も大切です
撮影後はいよいよ会社サイトなどへの掲載となりますが、
いろいろな作業が必要です。
嘘になってはいけないので、気をつけてはいますが、
写真の色味調整なども大切です。
またサイズなども合わせて、サイト内で写真が揃うようにします。
キャプションをつけて写真の説明をすることも忘れてはいけません。
動画編集もします。
音楽をつけたり、テロップをつけたり、動画は手間がかかります。
Youtubeのアカウントに動画をあげて、URLをゲット。
そのURLをサイトに貼り付けると、動画が再生されるようになります。
基本を抑えて、次はへ
と、まあけっこうな手間をかけて写真や動画を掲載するわけですが、
ここまでは基本中の基本です。
業者のみなさんがやっていることです。
最近はSNSで独自の動画を上げて宣伝する業者さんも多いです。
ボクもここから先、どのように技を磨いて、どのようなアイデアで勝負するのかが課題です。